2008年5月31日土曜日

蘇南高校の総合学科への転換を県教委に要望へ

5月13日(火) 信濃毎日新聞記事抜粋

蘇南高校(木曽郡南木曽町)は現在の普通、商業、電気の3学科から、総合学科への転換を県教委に求める方針を12日までに固めた。生徒の減少が続き、現在の3学科・3学級の維持は困難と判断。

13日に町内で開く「蘇南高校を育(はぐく)む会」(学校と地元自治体、同窓会、PTAなどで構成)で方針を説明、了承を得られれば会として県教委に要望する。

同校に今春入学した1年生は、120人の定員に対し69人で充足率は57・5%。2、3年生も50%台だ。

一方、木曽郡内の本年度の中学3年生は277人で、昨年度に比べ58人少ない。過疎化や少子高齢化に伴い減少傾向は続く見通しで、福沢義人校長は「生徒減が続く中で、何もしなければ行き詰まる」と説明する。

同校はこれまで、校内に検討委員会を設け、1学科の廃止や、普通科でコース制を導入する案など、生徒規模の縮小を見据えた対応を検討してきた。

視察などを重ねる中で、普通科目と専門科目の中から幅広い選択ができる総合学科校への転換が、現在の設備や教育の実績を生かせる点で望ましい-との結論に達したという。 

学校側の方針に、「育む会」の構成団体の一つ、蘇南高校地元市町村協議会の宮川正光会長(南木曽町長)は「生き残りの選択肢として、ぜひ遂行してもらいたい」と期待。県教委高校教育課は「要望があれば、6月にまとめる高校再編の骨子案や12月の計画案への反映が可能か検討したい」としている。

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