2012年7月25日水曜日

交遊録~西澤文男さんより~



楯さん、皆さん

暑さから一転、急に小寒い天候となりましたが、皆さん体調管理は大丈夫でしょうか。


昨晩は片山さん達と新宿花園神社に芝居を見に行ってきました。
蘇南高校の3年先輩で、劇団「椿組」を主宰する外波山文明(とばやまぶんめい)さんがプロデュースする劇です。

題名は、椿組2012年夏・花園神社野外劇 「20世紀少年少女唱歌集」。
明日23日迄興行してますので、興味をもたれた方は是非出かけてみて下さい。

http://homepage2.nifty.com/tubakigumi/20seiki.ohudishon.html

ちなみに外波山さんは、最近話題の映画「テルマエ・ロマエ」にも出演、新宿ゴールデン街にある飲み屋「クラク ラ」の経営者でもあるそうです。

↓新宿花園神社です。歌舞伎町のビル群の一角にポツンと佇んでいます。


↓花園神社の境内に大きなテント小屋を作り、そこが芝居小屋です。毎年夏に開催され、今年で27年目になると の事です。


↓客席はこんな感じで、木のベンチシートです。(ホームページから転載)
客席は超満員で、350人位入っていたと思われます。


↓芝居が終わった後に、舞台を背に外波山さんと記念撮影。

後列左から奥原さん(美術部で一年先輩)、外波山文明さん、小原さん(蘇南の同窓会関東支部長)
前列左から小原さん友人(役者の勉強中だとか)、片山さん、西澤
片山さんの御主人にシャッターを押してもらいました。


<劇のあらすじ>
国有地にバラックを建てて住んでいる関西の在日コリアン街という設定。
1970年代の高度成長で沸く日本の中で、その一画は ポツンと取り残されている。
半島に行けば豊かな世界が開けると夢見る人もいれば、どこに行っても同じだと貧しい中で必死にもがく人もい る。

少女ミドリは、船乗りになる夢を抱き脱出を試みるが港で見つかって連れ戻されてしまう。私を置いて行かないで と必死に止める母。

場面は変わり、大人になったミドリが登場。ミシンの訪問販売員をしている。育った街は既に公園になっている。

時代は変わっても生活の状況はさほど変わらない、必死に生活している姿だけが続いている。
かなりはしょっていますが、ざっとそんな風です。

<芝居を見て>
テント芝居の良さに感激しました。又、役者さん達から大きなエネルギーをもらいました。楽しかったです。

芝居が始まる前に外波山さんが登場し、芝居小屋での注意事項を紙芝居を使って説明します。
避難経路の説明では、「テントを出ればそこが新宿区指定の避難場所です。」との下りには観客大爆笑。

テント芝居は、役者さんとの距離が近く、生の声が自然の空間を通して耳に届きます。
そのせいか2時間半の芝居を見ていても耳が全く疲れません。

しかも臨場感というか、役者さんのエネルギーが直に伝わってきて、観客も芝居の中に自然にのめり込んでしまい ます。

カラスの声が劇の音響なのか花園神社で暮らすカラスの声かどっちだろうと思わせる場面も良いですね~。

劇の中でサンマを七輪で焼く場面があるのですが、本物の七輪でサンマを焼いて煙とにおいを出しているのですか らこれ以上の臨場感は有りません。

職業柄、香りの出るテレビだとか臨場感通信だとかにも興味ありますが、テント芝居のリアリティには遠く及ばな いですね。

外波山さんは渋くて味のある役者です。いいですね~。
では又




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